![]() |
補聴器(シーメンス) |
【先天性難聴】を医者から告げられ
まず行動した事とは…
今思い出しただけでも恥ずかしい限りですが…
まず一番初めにやった事は『夫婦喧嘩』でした
妻は妊娠中の私を責め
僕は妊娠中の妻を責め
お互いがお互いを責め合いました
妻『あなたが妊娠中に朝まで飲み歩いて
たからでしょ?』
僕『飲み歩いてたからではない仕事だ!!』
僕『お前こそ妊娠中に風邪薬でも
飲んだんだろ?』
妻『薬なんか一滴も飲んでません…』
気付けば病院のロビーで我が子
そっちのけで夫婦喧嘩をしていました…
今考えれば本当に馬鹿な行動でした
だけどその時の僕には精神的な余裕
など全くなかったのです
産まれたての我が子に対して
【先天性難聴】を告げられる親の立場
そんな事全く予想もしていなかったし
どう行動すれば良いのか?
全く分かりませんでした
気が動転していたと言われれば
そうですし
冷静に子供のためにまず行動!
と思うことすら頭にありませんでした
夫婦喧嘩をして何か解決する事も無く
前に進めるわけでもなく
ただただお互いの過去の行動を責め合った
だけでした…
そして深く落ち込み…
どうしてよいのか分からず途方に暮れ…
真っ暗な深い闇の中に放り込まれた
その真っ暗な深い闇の中で
強く激しい雨に打たれ
それは止むことのない土砂降りの雨
のようでした
深い暗闇の中の止まない土砂降りの雨
そこから二度と這い上がれないのでは
ないかと思うような深い闇の中
僕の自分自身の人生の中でも経験した事
のない最悪な状況でした
そこから人と話す事が大好きだった僕が
人と話す事が苦手というか
なんて言えばよいのか?想像も出来なくなり…
無気力
出来ればこの世の中から消えてしまいたい
本気でそんな事を思っていました…
自分が生きている意味って何?
そんな事を本気で考えた事は
今まで無かったんだってその時
初めて感じました…
でも何かやらなければならない…
とにかくできる事
目の前の事をやっていこう
そう思い先の見えない闇の中を
自分が進む足元の一歩分だけ
その一歩分だけを
せめて踏み出して行こう!!
いや目の前の一歩しか踏み出せなかった
のかもしれません
がとにかく前には進まなければいけない
そう思って何とか
暗く沈んだ自分の気持ちを
何とか前に進もうともがいていたのもしれない
今となっては
そう思います…
しかし現実では一人になると
知らない間に涙が流れていました
【先天性難聴】ですと告げられた瞬間が
何度も何度も頭の中を駆け巡りましたし
一人になるとそのことばかり考え
人生で人と一緒にいない
一人の時間がこんなにあるもんだなあ
とつくづく感じるようになりましたし
一人になって子供の難聴の事を考えると
何故か気付くと頬を涙が伝っていた
そんな事が何度かありました
自分の枕も何度か濡れました…
そして一人では無い時間
とくに夫婦で過ごす時間
目の前の本当に大事な時期に
協力し合わなければいけない人間とは
ケンカばかりしていました
そんな事ではいけなかったけど
現実はいうほど簡単ではありませんでした
障害者手帳
出生届と一緒に障害者手帳の申請を
したような気がします
その頃の記憶が今でも本当にありません…
家に自分の子供の障害者手帳があったので
たぶん障害者手帳の手続きはしたんだと思います…
どうやって申請したのか?
思い出せませんが子供の為の障害者手帳の手続き
は色々な意味で必要な事でした
紹介された施設への見学
病院から紹介された聴覚障害児に特化した
教育施設を見学に行きました
その時の様子はまた後でまとめておきます
0 件のコメント:
コメントを投稿