2015年10月11日日曜日

聴覚障害者が話し相手をじ-っと見つめる理由(難聴と読唇術)

カープファンのツイッター画面より













マエケンと大瀬良大地のこのシーン

正直、私もたくさん泣きました。



いかに大瀬良がマエケンを慕い、
マエケンも大瀬良に想いを託したか

何度見ても泣けてきます。






そんな中、読唇術が話題となっていたので、
少しだけ難聴と読唇術について話します。



大瀬良投手とマエケンの場合
写真を見てもらえば分かると思いますが、

あれだけ号泣している大瀬良投手も、
きちんと耳だけはマエケンの方を向いている
事がわかると思います。

これが聴覚障害者の場合は、耳だけでは聴き取り
ずらいので、相手をじーっと見つめて、口の動き
からも言葉を聴こうとするのです。




私自身、聴覚障害者と触れ合う中で
分かった事なのですが、


“聴覚障害者が話し相手をじ-っと見る時”



それは、話し相手の言葉を少しでも理解し、
話し相手の心を必死に読み取ろうとする時、
なのではないかと感じます。

これは、難聴で聴き取りづらい部分を
相手の態度・表情・口の動きで補っている
からなのだと思います。



私自身も、聴覚障害者の方とお話しさせて
頂く際には、出来るだけ相手の正面を向き、
相手に自分の声が届くと思われる距離で
話す事を心がけています。

言語聴覚士の先生からも、
健常者で30~40dB(デシベル)の通常会話が、
50dB前後、もしくはそれ以上の聴覚障害者に
聴き取りずらい事があるので、目安としては、
静かな室内でお互いが向き合って30㎝程度の
至近距離で話す事を勧められました。

言葉で話す事に加えて出来る事として、
楽しい・悲しい・怒る・笑うなどの喜怒哀楽を、
表情・身振り手振りといった態度で表せる様、
心がけています。



“空気を読む”とはよく言いますが、
どうしても耳で聴き取りにくい部分を
そういった周囲の変化を読み取り
対応しているのだと思います。


そいった対応をしている事だけでも、
出来るだけ多くの方に知ってもらえれば
と思います。

私自身も初めて聴覚障害者の方と話す時、
じーっと顔を見つめられ、心の中まで覘かれて
いるのではないかと恥ずかしくなった事を
思い出します。

耳に入る言葉
目で見える口の動き
体全体で感じるその場の空気感

聴覚障害者が必死に全身で会話を楽しむ

聴覚障害者の広域の意味での読話(口話)
狭域の意味での読唇術

聴覚障害に触れる事で、会話を楽しむ事の
喜びを深く知る事が出来た事が、私の人生
の中での大きな収穫だと思ってます。




聴覚障害者が話し相手をじーっと見つめる


これは真剣に相手の話を聴こうとしている証
なので、こちらも真剣に熱意を持って話せば
きっと話し手の想いは届くという事だけ皆さん
に知ってもらえればと思います。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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