2015年10月17日土曜日

〝難聴〟に対して大きく誤解していた3つの事

人工内耳


















難聴に出会って感じた

3つの大きな誤解とは?


                  

十数年前、先天性難聴と出会って

私自身が感じた、難聴に対する誤解を

大きく3つにまとめてみました。






1.補聴器を付けていれば聴こえている
  と思っていた。

一番の誤解はこの事実でした。

難聴に出会うまでの私自身の勝手な
イメージですが

難聴=聴こえが悪い

補聴器=聴こえている

難聴の耳に補聴器をつけさえすれば
‘聴こえる’というのは大きな誤解です。


補聴器を付けている人の中には、
耳が全く聴こえていない人もいます。




何故、聴こえないのに補聴器をするの?


答えは、周囲の人に耳が悪い事を伝える
ためです。





補聴器を付けている全ての聴覚障害者が
‘聴こえていない’訳ではありませんが、

‘聴こえないけど補聴器を装用している’
聴覚障害者もいる事を理解して下さい。







2.聴こえてるか?
  聴こえてないか?
  この2種類しかないと思っていた。

一口に難聴と言ってもそれぞれ
聴こえの程度に個人差があります。


聴こえのレベルがみんな違う。

  • 全く聴こえない人
  • 少しだけ聴こえる人
  • 少しだけ聴こえない人



左右どちらの耳が聴こえないのか?
  • 右耳だけ聴こえない人
  • 左耳だけ聴こえない人
  • 両耳が聴こえない人


聴こえない音域もそれぞれ違う

  • 高い音が聴こえない
  • 低い音が聴こえない
  • 高低音どちらも聴こえない

聴こえのレベルの違いにより
静かな場所で二人きりで会話している時
会話に支障がなくても、騒がしい場所で、
大勢の方と会話をするのが困難な事も
ります。

さっきは普通に会話出来ていたのに急に
会話が理解されなくなった、なんて時は、
周囲の環境も充分気にしてもらえれば、
その理由も分かると思います。

人の性格も十人十色
聴覚障害者の聴こえも個人差がある事を
理解して下さい。






3.聴覚障害者の会話は‘手話’だけだと
  思っていた。


先天性難聴と出会って真っ先に頭に浮か
んだ事は、手話を覚えなければいけない
という事でした。

しかし手話はあくまで聴覚障害者の会話
の手段のひとつではあるが、それだけで
はないという事です。



手話が出来ないからといって聴覚障害者
との会話を諦めないでください。


文章で相手と会話する‘筆談’と呼ばれる
会話方法もあります。



相手の口の動き・表情から言葉を読み取る
読唇術の一つ‘口話法’での会話も出来ます。


まずは自分の気持ちを聴覚障害者に伝え
ようとしてみてください。

相手に自分の気持ちを伝えるのは言葉だけ
ではない事が理解できるはずです。




今回は、私自身が先天性難聴に出会った直
後に感じた大きな3つの誤解をまとめてみま
したが、まだまだ細かい部分での誤解も多々
あります。その事を今後もきちんと伝えていき
聴覚障害者に対する理解を、深めていきたい
と思っています。

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みみ太郎


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