2015年6月9日火曜日

➒『聴こえる』レベルを上げるため補聴器から人工内耳への決断!!

人工内耳























“人工内耳”という言葉すら知らなかった

私が人工内耳に対して真剣に向き合う事になろうとは…



ある学園の中の一室


学園の園長先生・担任・オージオロジーの先生




そこに僕たち家族が呼ばれた







子供の人生において重要な決断をするために…





子供が誕生してから


何度同じ検査を受け続けただろうか?

何度変わらぬ検査結果に嘆いただろうか?


右耳100デシベル以上

左耳50~60デシベル




この数値を通常会話の聞き取り

30デシベル前後まで上げたい






まず僕の頭をよぎったのは

手術の失敗の危険性


子供の脳に近い場所

色々な神経が集中する付近での手術

聴覚以外の障害の可能性も否定できない

聴覚を手に入れるため

何かを失ってしまうかもしれない



世界的に見ても

少数派の聴覚障害者

誰もが知ってて

誰もが簡単に受けれる手術でもない



僕の30年以上の人生の中でも

“人工内耳”と言う言葉

“人工内耳”という存在すら

知らなかった僕が

子供の本人の意思ではなく

親の決断を迫られていた


手術の症例自体少なく
その効果も100%でもない


それでも決断しなければいけない

最近では恋愛のマニュアルでさえ存在する
この世の中で

“人工内耳を決断する”マニュアル
など存在しない





子供の通うこの学園には

人工内耳のお友達もたくさんいる



という事は

僕たちの

まさに今

目の前にいるこの先生たちは

何度もこの場面を経験されたんだろうか?





そんな僕たちより経験豊富な先生達ですら


『ですから ・  ・   ・



お子さんの  ・   ・   ・


ためにも  ・   ・    ・






今  ・    ・   ・



この ・   ・    ・



場所で  ・    ・    ・



人工内耳を ・   ・   ・


するかどうかの ・    ・   ・ 


一言一言に時間がかかる



もっと事務的に言ってくれた方が楽なのに…




そんな思い空気の中


子供たちは無邪気に遊んでいる…




人工内耳の事を話す先生方ですら
僕たちより経験豊富な先生ですら


そんな状況の中で



当の本人である僕たちは

重大な決断をしようとしている…




そんな状況で僕たち夫婦が


涙をこらえられる理由が見つからない





重い空気の中

子供たちは無邪気に遊ぶその空間で


その子供の無邪気な笑顔を奪ってしまうかも?

という不安を抱きながら

その子供の為に決断する時期が迫ってきた




その学園の一室の空間の中


一言一言に言葉がつまり

抑えようと必死にもがけばもがくほど

まぶたからの涙が止められない




決断を迫られた僕たちのような家族を

何度も何度も見守ってきた

この学園の一室の壁から





『早くこちらの世界へおいで』


と優しく手招きされたような気がした





『まだそちらの世界に行くのは
 早すぎる』

と思っている僕に向かって



いつまで迷ってるんだ?

どっちが正しい決断か?

もう答えはでてるだろう?


と言われたような気がした




『補聴器から人工内耳へ』



無邪気な子供の笑顔を

更に輝かせるための決断を!!
 






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